振袖の絞りとは?種類や値段とあわせて総絞りが高級な理由も解説
目次
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1-1 絞りってなに? 1-2 絞りの振袖のメリット・デメリット 1-3 プリントの絞りもあるの?1.絞りの振袖とは?
絞りの振袖とは、生地に絞り染めの加工が施されている振袖のことです。一言で「絞り」と言っても、絞りは種類や作業の工程など様々です。ここでは、まず「絞り」についてお伝えしていきます。1-1 絞りってなに?
布地をつまんで糸で括りつけたり、器具を使って挟んだりすることで染まることを防ぎ、そのまま布地を染料で染めることで複雑な模様を作り出す技法のことを「絞り染め」と言います。絞り染めを施した振袖のことを、総称して「絞りの振袖」と呼んでいることが多いです。絞り染め特有の立体的な質感と、絞り染めでしか表現できない独特な模様は、美しく、好まれる方も多いです。特に、着物が好きな方からすると一度は袖を通してみたいと思う、憧れの着物であると言えます。
1-2 絞りの振袖のメリット・デメリット
絞りの振袖のメリットは、古くから老若男女に愛される存在でありながら、人とかぶりにくいところです。絞りは、日本において室町時代から伝わる伝統的な技法です。世代を超えて、代々受け継がれている絞りの着物や振袖もあるのではないでしょうか。絞りの振袖は流行り廃りもなく、唯一無二の存在感があるため、人とかぶりたくない方にもおすすめの振袖です。また、絞りの振袖のデメリットは、ずばり「高級品」であることです。絞りは、手間暇のかかる技法であるため、江戸時代では贅沢品とされ禁止令が出されました。現代でも、総絞りの振袖というと数百万円するものもあり、取り扱っている店舗も限られています。人とかぶりにくい、という背景には、このような理由でなかなか手に入りづらい為でもあります。
1-3 プリントの絞りもあるの?
金額的に厳しいけれど、絞りの振袖を着たいという方におすすめなのが、絞り染め風の振袖です。現代は、プリント絞りやしわ加工といった技術を使って、絞りの質感に似せて柄を表現している振袖があります。絞りの柄をプリントし、絞り特有の立体感や風合いを出すためにしわ加工を施しています。あくまでも絞り染め風の振袖ですので本物の絞りの振袖ではありませんが、レンタルなどで手に取りやすく人気です。2 絞りの種類について
ここまで、絞りそのものについて、また絞りの振袖についてご紹介しました。ここでは、絞りの種類、それぞれの特徴や違いについてお伝えしていきます。2-1 京鹿の子絞り
京鹿の子絞り(きょうかのこしぼり)とは、京都で作られている絞り染めです。染め上がりが小鹿の背中の模様に似ていることから「京鹿の子絞り」と名づけられました。鹿の子絞りは、糸の括り方や回数により、疋田絞り(ひったしぼり)や一目絞り(ひとめしぼり)などの種類に分けられます。括った粒の細かさやデザインの複雑さが、京鹿の子絞りの特徴です。
2-2 有松・鳴海絞り
有松・鳴海絞りとは、愛知県名古屋市の有松・鳴海で作られている絞り染めです。木綿布を藍で染めたものが代表的とされる有松・鳴海絞りは、技法の数が100以上に及ぶと言われており、その種類の豊富さも特徴です。
2-3 南部絞り
南部絞りとは、南部地方(青森県~秋田県~岩手県にまたがる地域)の伝統的な絞り染めです。桔梗に似たムラサキという植物の紫根を使った紫根染めと、つる性植物であるアカネの根を使った茜染めの二種類に分けられます。色の濃淡の美しさや手仕事による柄の素朴さが特徴です。
3 総絞りの振袖の相場って?なぜ高いの?
総絞りとは、着物の生地全体に施されている絞りのことです。総絞りの振袖の場合、布地に手作業で一つずつ絞りを括っていきますが、ひとつの振袖につき約数万粒の絞りがあると言われています。
すべて手作業で行われ、一日に数百個から数千個しか括れないため、全て仕上がるまでに一年以上もかかります。このように総絞りの振袖は手間のかかる高級な振袖のため、購入する場合は100万円以上が相場です。
ハイクラスなデザインや上質な生地、有名な作家の作品となると金額はさらに高くなり、一千万円を超えることもあります。
テレビ等のメディアでも、時々何千万円もする総絞りの振袖が取り上げられていますが、その金額に見合う、もしくはそれ以上の価値があるということなのでしょうね。